時計の針が再び動けば人生も進む?

スペースクリアリングをしている最中、亡き父の時計が見つかりました。

 

中学生くらいのとき、アメリカ旅行に行って買ってきたFOSSILの腕時計。

他に私が持っている腕時計は5つ。

うち、すごい昔のBABY-Gが2つあって、そのうち1つは思い入れがあるから捨てるのをやめようと…と、いまこの記事を書いているなかお別れを決意(笑)

 

ていうのも、冒頭に書いたFOSSILは10年ぶりに電池交換したら、もうパーツもないし、曇りもサビもあるから大切に使ってねと言われたんです。

つまり、『故障したら直せないよ』ということだし、大切なタイミングで故障する確率もあるわけで。

BABY-Gはもっと昔のものだし、電子部品があるからぜったい、厳しい…

 

取っておけば思い出になるかもしれないけど、これまでどこにしまっていたかも忘れていたし、たぶん電池を入れても使わないと思う。

いわゆる私にとってキラキラできるもの、ではないかな?

 

そのとき、4本のうち1本が父の形見分けのシルバーのROLEXなんです。

父がこれを買うときに、なんでこんな高い時計をお金もないのに買うのか理解ができませんでした。

 

でも、このROLEXは自動巻き。

電池交換不要。

 

もちろんメンテは必要で、ときには何万もかかりますが、一生モノ。

そう考えると、とっておきのものは色褪せないなと(*˙︶˙*)☆*°

 

そしてこのROLEXは父と事情があって離れなくてはいけなくなったとき、私をデパートに連れて行ってくれて『一緒に買いに行った大切な腕時計をプレゼントするよ。何があっても遅れないように調整しておくからね』とあえて針を早めて、手首のサイズも合わせてくれました。

 

それは突然、父が亡くなる一ヶ月ほど前の話。

 

 

いま、わたしは成人もして社会人としてようやく父に胸を張って誇れる仕事をしています。

でもまだ私としては満足できない。

もっともっと上を目指して、腕時計に見合った人になりたい。

そう気づけたのは、片付けをして時の止まった腕時計を見て電池を入れたとき、時の止まらないもう一つの腕時計に気づけたから。

 

片付けをしてみえてきたのは、家族の中で誰よりも私を大切にしてくれ、成長を楽しみにしてくれていた父の気持ちや想い、深い愛情。

 

私が腕時計をもらったとき嬉しそうなな笑顔をしてくれた父は、自分のしたことに対してではなく、私の幸せを感じ、願って喜んでいたのだと今になって分かりました。

 

それが、ものに溢れていたときには気づけなかった私の気づき。

 

いつか自分で時の止まらない腕時計を1つだけ買えるようになりたい"*1"✨

そのときはきっと、私が自分の道を自分のためにしっかり着実に歩めていると思う。

 

 

 

 

 

*1:∩´︶`∩